setsuritsushui-01 teikan-01 yakumeibo-01 planreport-01

 

設立趣意書


1.趣旨

 

現在のわが国の置かれた立場を考えるとき、少子高齢化、若年者のニート、フリーター化、夢や希望の持てない若者の増加、団塊の世代を中心とする中高年者の人生設計や生きがいの喪失、農家の高齢化と後継者問題、自給率の低下、環境保護と循環型社会創出の必要性、地域社会の衰退と問題山積である。これらは別個の問題のように考えられているが、実は相互に関連がある。基本は人間だけでなく、あらゆる命ある生き物の居場所を確保し大切にすることである。所有欲求ではなく、人と人、人と自然の関係で、調和と共生により充足される存在欲求を追求することで、幸福を実感することが大切である。

そこで沖縄県民がもっと自分たちの故郷を知り、誇りに思い、地域を活性化する力を高めていくようなプログラムを開発し、多くの県民にも参加を呼びかけ、あらゆる若者の自立支援と高齢者の技術や生き方の伝承を軸に、これらの諸問題を併せて考え解決に近づくことが、沖縄の多くの方々の、更にはわが国の今後の発展に寄与すると考える。しかし、上記の活動を進めていくうえで、任意団体として活動するには限界があり、団体としての知名度・信頼度をあげ、団体として契約を交わすことも必要であると考え、法人化を目指す。

 

2.設立に至るまでの経過

 

設立母体となった社団法人日本青少年育成協会沖縄支部は平成7年に設立され、当初から青少年の健全育成の一貫として、小・中学生に対する環境教育や環境調査、環境保護ボランティアを行っていた。同8年からは不登校問題への対応のため、「もうひとつの進路相談会」「親の不安解消シンポジウム」を開催してきた。そして当初から関わっていた子どもたちは今や成人し、それぞれの道で活躍している。

しかし我々の手が及ばなかった人たちは、年齢的には大人になったが、仕事に就いていない人も多い。不登校のまま中学を卒業した人や、高校を中途退学したままの人が現在どうなっているかは調べようもない。それは学校という世界から離れ、病気や障害以外で仕事という世界に入っていいない人は、行政の網の目からこぼれてしまうからである。しかし残念ながらこれらニートと呼ばれる人たちは全国で62万人を数え、更に残念なことは沖縄が全国で最もニート率が高いということである。国も3年前からニート対策をスタートさせ、私どもも3ヶ月間の合宿研修を行う「若者自立塾沖縄支部」と、ニートの人とその親の相談に乗り自立塾後のフォローを担う「サポートステーション沖縄」を委託されている。

この両者は若者の就労支援事業であるが、就職を目指すだけでは不十分と考え、自ら仕事を創り出す組織が必要と考えるに到った。この法人は単に若年者の自立支援というだけでなく、安全・安心な食料の確保と自給率の向上、環境保護、地域社会の再構築、高齢者の生きがい創出など幅広い事業展開を考えている。

平成19年11月11日設立発起人会を開催

平成19年12月4日第1回設立準備委員会

平成20年1月16日第2回設立準備委員会(NPO法人設立の決定)

平成20年2月12日定款・役員・事業計画・収支予算について検討

平成20年4月7日設立総会

 

特定非営利活動法人ウヤギー沖縄

 トップページへ戻る